鉄道を通じた伊賀への誘客策を発表する高校生ら=三重県伊賀市上野丸之内

 全国から鉄道ファンの高校生が集まって三重県伊賀市で開かれた第13回全国高校生地方鉄道交流会で、参加各校が鉄道を活用した同市への観光誘客策を発表し、表彰された。

 16日から三重県伊賀市のハイトピア伊賀などで開かれ、県内や東京、大阪、福島、宮城、奈良の12校からリモートを含め鉄道研究部などの約100人が参加。同市や伊賀鉄道、近鉄、JR西日本関係者の話を聴いたり、伊賀鉄道上野市車庫(上野丸之内)などを見学したりした。

 最終日の18日に各校が誘客策を発表した。フリーパスや旅行商品の案が相次ぐ一方、「郵便物を運ぶ列車や発車メロディーの公募」(大阪府の清風南海中高)、「観光列車『忍賀号』の導入や台湾鉄道とのコラボ企画」(東京都の芝中高)、「毎年4月9日に49歳が四十九駅に集まってコンテスト」(仙台市の東北学院中高)といったアイデアも出た。

 審査の結果、「NARUTO」のラッピング列車や沿線の木津川への桜並木整備などを提案した浪速高・中(大阪市)が伊賀鉄道社長賞に、忍者のゲームアプリやSL忍者号の運行を考えた成城中高(東京都)が伊賀市長賞に選ばれるなどした。伊賀鉄道の福嶌博社長は「全く発想していなかったものもある。皆さんのアイデアを運営に生かしていきたい」と講評した。(小西孝司)

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