
トランプ米大統領は12日、米国が輸入する全ての鉄鋼・アルミニウムに対して25%の関税を発動した。米国の製造業の復活を公約するトランプ氏にとって、幅広い製品の素材となる鉄鋼やアルミの保護は「一丁目一番地」。当の鉄鋼・アルミ業界からは歓迎の声が上がるが、製造業全体にとってはむしろ打撃となりかねないジレンマがある。
米鉄鋼大手3社の最高経営責任者(CEO)らが連名でトランプ氏に出した7日付の手紙には、こんな一文が入った。
「例外や除外を求めるいかなる要求にも抵抗し、米国の鉄鋼のために断固たる行動をとるよう強く求める」。12日に発動が迫っていた鉄鋼アルミ関税について、一切の適用除外などを認めないよう念押ししたのだった。
その3日後には、訪米した武…