昨年度行われた「エノコアートラウンジ」=府立江之子島文化芸術創造センター提供

 金曜日の夜、仕事帰りにアートをたしなむのはいかが。大阪府立江之子島文化芸術創造センター(大阪市西区)は、府が所蔵し、同センターが管理する「大阪府20世紀美術コレクション」の一部を紹介しながら、参加者らと楽しむ「エノコアートラウンジ」を5月から開催する。10月まで月1回予定。作品や作家にゆかりのある人をゲストに迎え、こぼれ話や作品解説などが楽しめる。

 進行役は、元府立現代美術センターの主任研究員で、コレクションの収集にも関わった中塚宏行さん(69)。初回は、画家の須田剋太氏の作品を紹介する。須田氏は、週刊朝日で連載した司馬遼太郎さんの「街道をゆく」の挿絵でも知られる。現代彫刻家の中ハシ克シゲさんをゲストに、須田氏の作品の魅力を語る。当日は、センター入り口に、作品の一部を展示し、鑑賞もできる。

 他にもモダニズム版画で知られる前田藤四郎氏、写真家の岩宮武二氏などを取り上げる予定。中塚さんは「専門的な知識はいりません。肩ひじ張らず、作家や作品をきっかけに楽しくお話できる夜になれば」と話す。

 毎回、午後7時から午後8時半(8月除く)。同センター地下1階のフリースペースで行う。開催日は、5月31日、6月21日、7月26日、9月27日、10月25日。申し込みは開催月の1日(7月のみ2日)から、同センターホームページの応募フォーム(https://www.enokojima-art.jp/event/12633/別ウインドウで開きます)で。定員15人。先着順。毎回ソフトドリンク1杯付きで、1千円(学生500円)。

 8月31日は特別企画で、府咲洲庁舎(大阪市住之江区)に展示されている作品の鑑賞ツアーを行う。午後1時半から午後3時まで。この日は、入場無料。問い合わせは同センター(06・6441・8050)へ。(大蔦幸)

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