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天文気象部(左から)部長の八木下凱さんと、いずれも副部長の水澤資人さんと古川更紗さん=2024年9月20日、東京都立川市錦町2丁目、上田学撮影
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 東京都立立川高校の「顔」と全校生徒が認める部活動が、天文気象部(天気部)だ。創部80年を超える伝統を誇り、部員は全学年で約100人を数える。太陽黒点などの天体観測や気象観測が主な活動で、研究結果を学会で発表する機会も多く、全国規模のコンクールの受賞も数多い。夜通し活動することが認められている、唯一の部でもある。

【連載】高校思い出クリック~青春群像記~

高校をシリーズで紹介する企画。今回は東京都立立川高校の2回目です。

 校舎の屋上には天体ドームがあり、5階の部室と直結。望遠鏡をのぞくと、アンドロメダ銀河や惑星がはっきり見える。360度のパノラマが広がり、都心の高層ビルやスカイツリー、富士山もきれいに見渡せる。

 創部当時から代々受け継がれているものの一つが「視程」の観測記録だ。視程とは、観測地点からどれくらい遠くまで見えるかを示す気象用語で、大気の混濁度の指標となる。午前と午後の1日2回、歴代の部員たちが輪番で記録を続けてきた。

 だが、年末年始も欠かさず部…

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