チマ・チョゴリを着て、オンラインでの説明会に臨む唐津青翔高校の住吉海珀さん(右から2人目)=2024年7月29日午後7時32分、佐賀県玄海町新田、岡田将平撮影

 都道府県境を越えて山間部や海辺の高校に進学し、自分の興味のあるテーマを学ぶ「地域みらい留学」の取り組みが広がっている。人口減少が進む地域では、地域衰退の歯止めへの期待もこめられる。

「韓国語話せるようになりたい」

 「私は韓国について勉強したくて、みらい留学を決めました」。7月、佐賀県玄海町にある唐津青翔高校1年の住吉海珀(みはく)さん(15)=さいたま市出身=は教室からオンラインで全国の中学生向けに呼びかけた。

 住吉さんが身にまとうのは、韓国の民族衣装チマ・チョゴリ。同校は韓国文化を学べるコースがあり、釜山外国語大との交流など独自の学習内容を紹介した。「地域みらい留学」という取り組みで、唐津青翔高校が全国から生徒を募集していることを知り、進学先に選んだ。

 海辺に立つ学校からは、きれ…

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