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わっかフェスに出演する「ゆず」の北川悠仁さん(左)と岩沢厚治さん=2025年2月11日午後、富山県射水市、金居達朗撮影

 フォークデュオ「ゆず」の北川悠仁さんと岩沢厚治さんが3月26日、富山市のオーバード・ホールで、郷土芸能とコラボする音楽イベント「わっかフェス」(三菱商事・朝日新聞社主催、北陸朝日放送特別協力)に出演する。昨年の秋田での開催に続いて2回目。富山でのステージは2010年のコンサート以来、15年ぶりだ。

 2月11日、わっかフェスに出演する団体と事前交流会があった。参加したのは、富山県の「富山県民謡越中八尾おわら保存会」「新湊・二の丸町獅子方若連中」「南砺平高校郷土芸能部」、石川県輪島市の「御陣乗太鼓」の4団体と、おわら保存会と共演する横浜国立大の「みんけん(民謡研究会合唱団)」の学生たち。交流会の後、朝日新聞のインタビューに応じ、音楽の力や若者への思いを語った。

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 ――5団体のパフォーマンス、いかがでしたか。

 北川 圧倒されました。若い子が多くて、前の世代の方にサポートを受けながら、一生懸命やっている姿に胸を打たれました。若いときって流行に興味を持ちがちなのに、数ある文化から郷土芸能を選んでくれてありがとう、って言いたい。自分たちを通じて彼らのことをいろんな人に知ってもらいたいです。

 岩沢 (ステージ上の)特等席で見せてもらって心おどりましたね。自分の中の日本人の心が震えました。あと、若者たちが礼儀正しかった。南砺平高校の皆さんはステージに上がるときと下がるときに一礼していて、運動部と変わらないんだなって感じました。

 ――印象に残ったのは。

 北川 二胡(にこ)や馬頭琴みたいな楽器(胡弓(こきゅう))が出てきて、古い時代から大陸と交流があったんだろうなあと。郷土芸能には土地柄が表れますが、秋田は「なまはげ」とか派手なものが多かった。北陸はじっとこらえるみたいな強さを感じました。ものすごく興味深くて、歌や踊りに込められた意味を本番までに勉強します。

 岩沢 (風の盆の)笠は雪深い土地ならではだなと感じました。顔がよく見えないのも奥ゆかしい。

 北川 でも振り返ったら後ろ姿は茶髪で。昔は黒髪しかいなかっただろうけど、今の時代でやってる感じが見えて、それはそれであり!

 岩沢 足首を見ても「ミサン…

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