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 郵便局でゆうちょ銀行の顧客情報がかんぽ生命の保険営業に同意なく流用されていた問題で、日本郵便は近くシステムを改修し、郵便局でゆうちょの顧客情報(非公開金融情報)を検索できなくする方針を固めた。全国で広く使われてきたシステムの機能をなくし、違法行為をしにくくする狙いだ。

  • 郵便局の不正なイベントに沈黙していた内部通報窓口、鳴らない警鐘

 多くの郵便局で、ゆうちょの顧客情報をもとに保険などを売りたい顧客をリスト化し、景品がもらえるイベントを企画してチラシや電話で誘い出していた。キャッシュカードの切り替えを口実に来局を促す手法もあった。保険業法違反の疑いがあり、金融庁が事実確認を進めている。

 顧客をリスト化する際に使われるのが、VIPと呼ばれる郵便局の情報システム。ゆうちょの貯金残高や定額貯金の満期時期といった条件にあわせて顧客を検索し、リスト化してダイレクトメール作成やアポ入れ電話に活用されてきた。これを9月30日以降は使用禁止とし、10月17日にはシステムから検索などの機能をなくす。

 ゆうちょの顧客情報を保険勧誘目的の来局誘致に流用する不正は、全国の郵便局に広がっていた疑いがある。不正の発生原因は「本社で違法だと認識していなかった」とされているが、違法性になぜ気づかなかったのかはわかっていない。

 来局を促すイベントをめぐっ…

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