国税庁は22日、初めての「広報大使」に日本サッカー協会を任命した。宮本恒靖会長(47)がこの日、国税庁を訪れ、試合会場の大型ビジョンを使って電子申告を呼びかけたり、租税教育に協力したりしていく考えを明らかにした。
任命式では、奥達雄長官がe-Tax(国税電子申告・納税システム)のマスコットキャラクター「イータ君」のぬいぐるみを宮本氏に進呈。宮本氏は「部下として使います」と笑顔で受け取り、国税にちなんだ「5901」番のユニホームを奥長官にプレゼントした。
奥長官は「サッカーには人と人を共感によってつなぎ合わせる強い力がある。社会の人々の理解と協力で支えられている税の行政にその力をお貸しいただきたい」と要望。宮本氏は「税金は社会を発展させていくための会費のようなもの。サッカーを通じて社会の発展に貢献するとうたう協会も共鳴できる。協力したい」と抱負を述べた。(花野雄太)