(24日、第154回九州地区高校野球大会準々決勝 佐賀北1―3明豊)
七回裏1死二塁のピンチで、佐賀北の投手高柳俊介(3年)はプレッシャーを感じていた。表の攻撃で味方が同点に追いついたばかり。「絶対にゼロに抑えないと」。決め球が高めに浮き、勝ち越しの左越え2点本塁打を浴びてしまった。
ここ一番での精神力が課題だ。「打たれたらどうしよう」とコーナーを狙いすぎ、四死球を出すことも多い。克服しようと、打者や走者を置いた本番形式の投球練習を増やし、緊張に向き合えるように努めてきた。
成果はあった。この試合の序盤は得意の内角直球がさえ、六回まで1失点。だが七回、相手の先頭打者に死球。これ以上、四死球は出せないという思いから制球が甘くなった。
今春の選抜にも出た強豪の明豊と接戦を演じ、「一つ強くなれた」とも感じた。夏は絶対に負けたくない。経験をたくさん積み「メンタルを鍛えあげたい」。(太田悠斗)