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NPO法人「ブリッジ」のゴンサルベス・ダビ理事長=岐阜県美濃加茂市
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 「共生」は衆院選で語られるべきテーマの一つだ。在留外国人の数は約341万人(昨年末時点)と過去最多を更新し、定住化も進んでいる。社会をともに支える外国にルーツを持つ人たちの目に「共生」はどう映っているのか。日本に移り住み、長年、外国人支援をする人に話を聞くと「単なる労働力と見ないで」という声が聞こえてくる。

 外国人住民の比率が10%超と全国的にも高い岐阜県美濃加茂市。ここに拠点を置くNPO法人「ブリッジ」は、3年前の設立以来、全国の外国人から、暮らしにまつわる相談を受けている。

 「相談や支援内容は以前と比べると変わってきています」

 こう語るのは、ブリッジのゴンサルベス・ダビ理事長(43)。日系ブラジル人で、9歳の時に両親とともに来日した。会社勤務などを経て24歳で牧師になり、NPO設立以前から15年以上にわたって外国人支援に取り組む。

 かつては、日本の生活習慣や日本語になじみが薄く、ゴミの捨て方のトラブル対応や通訳といった支援が多かったという。

買った家に欠陥が……

 しかし、近年の相談内容は……

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