内部文書を第三者に漏らしたとして、国家公務員法違反(守秘義務違反)の疑いで逮捕された鹿児島県警の前生活安全部長、本田尚志容疑者(60)が10日、自らの主張をまとめた書面を弁護人を通じて公表した。流出させた文書に、県警の前刑事部長が事件の捜査を控えるよう指示したという趣旨の記述をしていたとし、「(文書を)送ったのが自分だと分かってしまうかもしれない」と考え、指示した人物を本部長から前刑事部長に変えたと主張している。
本田前生安部長は今月5日、鹿児島簡裁での勾留理由開示手続きで、昨年12月にあったトイレでの盗撮事件を巡り、枕崎署員の捜査を進めようとしたが、県警トップの野川明輝本部長が「最後のチャンスをやろう」「泳がせよう」と言って着手せず、隠蔽(いんぺい)しようとしたと主張した。
関係者によると、前生安部長…