通天閣(大阪市浪速区)を運営する「通天閣観光」が、関西私鉄大手の南海電気鉄道と資本や業務の提携を視野に交渉していることが7日、分かった。訪日観光客などで連日にぎわうが、大阪を代表する観光名所の一つとして、長く存続させるための相手を探しているという。
関係者への取材で分かった。現在の通天閣は1956年に建設された2代目。通天閣観光はその前年の55年、地元の人々が出資して設立。通天閣の運営を手がける。
大阪のシンボルとして後世に残すための方策として、資本業務提携などを含めて様々なかたちを検討している。
南海は朝日新聞の取材に「現時点ではお答えできない」としている。(森下友貴)