厚生労働省が入る合同庁舎=東京都千代田区

 厚生労働省の専門家部会は2日、参天製薬(大阪市)が申請した、主に小児の近視の進行を抑制する点眼薬「アトロピン硫酸塩水和物」の国内での製造販売承認を了承した。今後、厚労相が正式に承認すれば、近視の進行を抑える医薬品は国内で初めてとなる。

 近視は、眼球の形が前後の方向に長くなり、ピントが合う位置が網膜より前になることで起きる。2023年度の文部科学省の調査では、国内の小学生の4割弱、高校生の7割弱で裸眼視力が1・0未満だった。

 アトロピンは副交感神経を遮…

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