「引退表明を撤回して、来期第50期最高位戦に出場しようと思っています」

 見る人の感情を揺さぶる名試合を生み続けてきた麻雀(マージャン)の近藤誠一プロが8日、所属する最高位戦日本プロ麻雀協会のYouTubeチャンネルに出演し、昨期限りでリーグ戦を引退する意向を撤回した。

 麻雀のプロリーグ戦「Mリーグ」では、一昨季限りでフェニックスの選手を勇退し、昨季から監督としてチームを率いている近藤プロ。今回の決断の理由を聞いた。

写真・図版
近藤誠一プロ

 ――突然のうれしい発表でした。撤回に至ったのは体調が回復したからだと動画で話されていましたね。

 「そうですね、2022年に体調を崩してからそれだけが不安だったので、体調が良くなれば続けようということです」

 「良くなったのは、昨年8月の終わりごろです。それまでは、頭にもやがかかってふらふらして、朝起きた時からぐったりと疲れていて。それが突然、目を覚ますと霧が晴れたように頭もすっきりとしていました。『あれ? 昔と同じだ』と。ただ、段階を踏んで良くなったわけじゃないので、今日だけなんじゃないかという不安も続きました」

体調が回復し、リーグ戦の現役引退を撤回した近藤誠一プロ。新しいスタイルの挑戦、「もう一度味わいたい快感」について、そして永世最高位にかける気持ち。これからの話を伺いました。

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