写真・図版
農林水産省

 農林水産省が運用する電子申請サービスの1件あたりの費用が、6万円超にのぼることが14日、わかった。システムにかかる費用がかさむ一方で、申請の件数が想定を大幅に下回ったためだ。外部有識者からは、「高すぎる」と見直しを求める意見が相次いだ。

 この日開かれた政府の行政事業レビューの会合で判明した。問題になったのは、農水省が2020年度から運用を始めた「eMAFF」というシステム。約3300の手続きをオンライン化し、25年度に1年間で400万件程度ある手続きの60%を電子申請に切り替える予定だった。昨年度は43.9億円の経費がかかったが、電子申請は6.8万件にとどまったという。会合では、外部の有識者から、「1件6万円の費用は高すぎる」といった批判が続出した。

 農水省は、「すべての手続き…

共有