倉庫内に積まれた備蓄米=2025年2月12日午前9時35分、埼玉県内、西岡臣撮影(画像の一部にモザイクをかけています)

 江藤拓農林水産相は18日の閣議後の記者会見で、備蓄米の放出を表明してから、「流通市場が動き出したと受け止めていいのではないか」との見解を示した。堂島取引所(大阪市)での米先物取引の量が増えていることを根拠にあげた。

 放出した備蓄米が店頭に並び始めると想定される時期にあたる4月の先物取引指数の出来高は、放出を表明した2月7日の46枚(1枚=3トン)から、10日に160枚、18日には198枚に拡大した。

 ただ、江藤氏は量を根拠に「効果」を強調したものの、価格への波及は現時点では表れていない。玄米60キログラムあたりの価格指数は、7日の2万5950円から18日は2万6260円とやや上昇した。

 一般財団法人農政調査委員会…

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