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復旧工事中の中屋トンネル=2024年9月6日午前11時37分、石川県輪島市門前町、金居達朗撮影

 石川県能登北部を襲った大雨の影響で、輪島市の中屋トンネル(1・26キロ)の復旧工事をしていた作業員の男性3人が21日、行方不明になり、警察と消防が捜索している。

 中屋トンネルは市内の門前地区と輪島地区を結ぶが、元日の地震で一部が崩れ、通行止めになった。今月25日の片側通行をめざして復旧工事をしている。

 国土交通省の能登復興事務所(七尾市)によると、21日午前8時半ごろから約60人が現場で作業していた。そのうち輪島側のトンネル入り口付近にいた下請けの3人と連絡が取れなくなった。

 3人を探すため、元請けの作業員が車でトンネル西側の迂回路を通って現場に向かったが、この元請けの作業員とも連絡が取れなくなった。

 その後、21日午後6時までに下請け1人が現場事務所に戻ってきて、無事が確認された。現場は土砂に阻まれて近づきにくい状況で、同事務所は3人が土砂崩れに巻き込まれた可能性があるとみている。

 また、復興事務所やトンネル工事を受注した安藤・間の報道担当によると、作業員ら約30人が安全のため、トンネル内に避難していたが、21日午後7時ごろまでに全員が無事に戻ってきたという。(樫村伸哉、赤田康和)

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