ポケモンカードゲームが好調だ。供給が需要に追いつかず、購入制限がかかる商品もあるほど。発売元の株式会社ポケモンでカード事業を統括する廣部圭太専務執行役員は「とにかく製造量を増やすということに注力してきた」と明かす。「想像を超えた」というほどのブームとなったポケモンカード。復活までの道のりを聞いた。
- 「ポケモンカード」なぜこんなに売れる? 置いてもくれない時代越え
――ポケモンカードの売れ行きをどうみていますか。
「ここ2~3年の広がりは想像を超えていた部分があります。ただ、これだけ多くの人に受け入れられるというのは新たな発見ですし、可能性を感じています。インターネットが広がる中で、リアルで一緒に遊ぶという体験は貴重です。会社や学校のコミュニティーとは別に仲間がつくれるというのも、魅力の一つだと思います」
――特に2023年までは購入しづらい状況がありました。
「(発売当初の)1996年の波を超えるような勢いで大きくなり、ある意味で異様な価値の付き方をしてしまい、本来のカードゲームの楽しみ方ではない転売目的も増えてしまいました。購入の列などで争いが起きるなど危険な状況も散見され、どう解消すべきか社内ですごく議論しました。販売方法は法律として強制はできないですが、多くの販売店に協力していただきました」
――製造量は増やしているのでしょうか。
「製造量は段階的に増やして…