輪軸組み立て作業のイメージ。左の車輪に車軸を圧力をかけてはめ込む=東京メトロ提供

 鉄道車両の車輪に車軸をはめ込む「輪軸組み立て作業」をめぐり、東京メトロは18日、社内基準を超える圧力ではめ込まれた輪軸が計233軸あったと発表した。いずれも記録上は基準内におさまったように数値が改ざんされていた。このうち2軸は安全性が確認できないとして、有楽町線と副都心線を走る電車2両の使用を中止するという。

 メトロによると、作業はグループ会社「メトロ車両」が担当。車両保守を受託する東葉高速鉄道、埼玉高速鉄道の2社を合わせた約1万1千軸を点検したところ、メトロ225軸、東葉2軸、埼玉6軸が基準値の上限を超えていた。超過幅は平均3%だが、34%超の軸もあった。

 基準値を超えた場合ははめ込み作業をやり直す手順になっていたが、現場では日本産業規格(JIS)の記載をもとに、超過が上限値の10%以内ならば問題ないと判断。数値の改ざんは2011年から続いていたという。

 メトロは超過が10%以内の…

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