中国の何立峰副首相(右)と会談する経団連の十倉雅和会長=2025年2月17日、北京の人民大会堂、代表撮影

 中国を訪れている日中経済協会(会長=進藤孝生・日本製鉄相談役)など日本の経済界の代表団は17日、中国の何立峰(ホーリーフォン)副首相と会談した。中国が強化している重要鉱物の輸出規制の抑制的な運用や、日本産水産物の早期輸入再開を要望した。

 訪中団には経団連の十倉雅和会長(住友化学会長)や日本商工会議所の小林健会頭(三菱商事相談役)をはじめ約230人が参加した。

 会談で何副首相は、トランプ米大統領を念頭に「世界を見渡すと一部の保守主義、一国主義が台頭している。みなさんの訪中が中日、そして世界の経済貿易の往来を促進する重要な役割を果たすと確信している」とあいさつ。経団連の十倉会長は「日本と中国は国際ルールを率先して順守、活用することで、国際秩序の維持・強化に貢献していくことが肝要だ」と応じた。

 訪中団は、レアアースなど重…

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