岐阜県高山市の「秋の高山祭」が9日、幕を開けた。絢爛(けんらん)豪華な11台の祭り屋台が風情ある町並みの中へと曳(ひ)き出され、国内外から訪れた観光客たちを魅了した。
高山市にある桜山八幡宮の例祭。屋台は江戸時代から受け継がれ、すべてが国の重要有形民俗文化財。この日午前は雨模様となり、午後にかけて屋台が表参道に曳き揃(そろ)えられた。
曳き揃えの10台とは別に、境内では「布袋台」がからくりを奉納。2体の唐子人形が空中ブランコのように棒を伝って布袋様の肩などに乗り移る離れ業に、観衆が見入った。
夜は、ちょうちんで飾った屋台を曳く「宵祭」が実施される。
10日も屋台曳き揃えやからくり奉納などが予定されている。(荻野好弘)