仲むつまじくトークを展開する佐藤康光九段(右)と佐々木勇気八段=2024年5月7日午後7時16分、東京都大田区の羽田空港第1ターミナル、北野新太撮影
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 第82期将棋名人戦七番勝負第3局(朝日新聞社、毎日新聞社主催、大和証券グループ協賛、日本空港ビルデング協力)が8日から始まるのを前に、東京都大田区の羽田空港で7日に前夜祭が開かれた。会場のギャラクシーホールにはファンら200人が参加した。

 挑戦者の豊島将之九段は「羽田空港での対局をすごく楽しみにして来ました。飛行機が見える対局室で、そういったところも楽しむ余裕があるかどうかわかりませんが、楽しむことができればと思っています」とあいさつ。「第2局では早い段階で不利になってしまったので、そういったところを修正しつつ第3局を戦っていけたらと思っています」と抱負を語った。

 前夜祭の会場となったギャラクシーホールは、昨年8月に藤井聡太新名人の就位式が開かれた場所でもある。

 藤井名人は「私にとって馴染みの深い場所。対局場からも滑走路や駐機場を見ることができて、楽しみながらリフレッシュしつつ、集中して指したい」と話した。対局については「第1局と第2局、どちらも課題が残るところがあったので、その反省も踏まえて、第3局ではより良い内容の将棋をお見せできるように精いっぱいがんばりたい」とあいさつした。

 両対局者が退場した後、会場では立会人の佐藤康光九段や佐々木勇気八段らによるトークセッションもあった。

 これまでの2局について、佐藤九段は「結果は藤井名人の2連勝ですが、どちらが勝ってもおかしくない将棋。豊島九段は手応えはあると思うが、早く1勝がほしいところだと思う」と話した。

 副立会人の佐々木勇気八段は…

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