警察庁の露木康浩長官が19日、大阪市で来年4月から開催される大阪・関西万博の会場を視察した。露木長官は報道陣の取材に「視察の結果を、今後の警備計画の作成などにいかしていきたい」と述べた。
露木長官はこの日、関西国際空港で要人の移動ルートなどを確認した後、ヘリから会場周辺の交通の流れなどを目視。会場では万博のシンボルである大屋根リングの上の通路を歩き、会場内の人の動きなどを確認した。
来年4~10月の開催期間中は計約2800万人の来場者が想定されている。露木長官は「要人警護と並んで、雑踏事故の防止が非常に重要な目的になる」と話した。海に囲まれた人工島が会場のため鉄道利用が多くなるとして、誘導員の配置や混雑時の迂回(うかい)路の設定などで、事業者らと協力していくという。(板倉大地)