山梨県警は30日、事件現場に駆けつけた南甲府署地域課の女性巡査部長(48)が、容疑者を取り押さえた後、拳銃を収納しようとした際、誤って発砲した事案があったと発表した。銃弾は自身の左手に当たり、重傷を負ったという。
県警人身安全・少年課によると、巡査部長ら署員計6人は29日午後9時25分ごろ、甲府市国母1丁目の路上に110番通報を受けて駆けつけた。その際、自称近くに住む製造業の男(44)が包丁のような刃物を振り回してきたことから、署員4人が拳銃を構え「包丁を捨てろ。撃つぞ」と呼びかけた。男が刃物を地面に置いた際に警察官が取り押さえ、公務執行妨害容疑で現行犯逮捕した。その後、巡査部長が腰のケースに収納する際に、誤って銃弾1発を発射してしまったという。
同課は「原因を究明して再発防止に努める」としている。(棟形祐水)