アフリカ中部コンゴ民主共和国で発生した「疾病X」と呼ばれる謎の病気をめぐり、世界保健機関(WHO)は10日、一部の患者がマラリアに感染していた、と発表した。英紙ガーディアンが伝えた。患者は複数の病気にかかっている可能性もあるという。
報道によると、WHOが患者から採取した12の検体のうち10の検体から、マラリアの陽性反応が出た。WHOの広報担当者は「正確な原因を特定するために、さらなる検体を採取して検査をする」と述べたという。
「疾病X」では発熱や頭痛、呼吸困難や貧血などが起きるとみられている。現在、コンゴ民主共和国の現地当局やWHO、アフリカ疾病対策センター(アフリカCDC)などが協力して、原因特定に向けて調査を続けている。