今年で20回を迎える大阪こども「本の帯創作コンクール」(大阪読書推進会、朝日新聞大阪本社主催)を、授業で活用する学校がある。長年参加している堺市東区のはつしば学園小学校を訪ねた。
同校は6年間を通して児童が本に親しむ機会を大事にしているといい、「本の帯」制作もその一つ。図工と国語の授業で連携して取り組んでいる。
6月末の図工の時間。2年3組の30人を前に小野ゆかり教諭が語りかけた。
「本の帯って知っている? この本を読んでみたいなと思ってもらうためのとても大事なものです」。帯の成り立ちや役割、特徴などを丁寧に説明していく。
帯を制作する課題図書は「へんしんへんしんフルーツポンチ」(ほるぷ出版)。リンゴやスイカなど知っているフルーツがたくさん登場し、楽しくフルーツポンチを作る話。帯を制作するまでに、図書館で読み聞かせを聞いたり、教室に本を置いたりしてきた。
「どんな言葉だったら、手に取りたくなるかな?」。児童たちの手が次々とあがる。
「はたしてフルーツはへんし…