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ゴールを喜ぶ「RUN伴」の参加者ら=2024年9月8日、東京都町田市、石岡基さん提供
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 認知症の人や家族、支援者らが街中を一緒に走ってたすきをつなぐ「RUN(ラン)伴(とも)」が9月、東京都内で本格的に始まった。コロナ禍による中断を乗り越え、再び全国的に開催地が増えてきた取り組み。シンボルカラーのオレンジ色のTシャツ姿の当事者が、伴走者らと街の中を駆け抜け、認知症への理解を求める。

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 RUN伴は、認知症になってもまわりの支えで安心して暮らせることへの理解を広めようと、NPO法人「認知症フレンドシップクラブ」(東京都)が2011年に北海道で始めた。12年以降は1本のたすきをつなぐリレー形式で東京や大阪、広島、九州に広がり、16年はたすきが全国を縦断。17年も都内で最多の50地域で開かれたが、20年はコロナ禍で全て中止に。その後、全国規模の開催はなく、各地で独自に開くようになった。

 今年、都内では11地域で開…

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