米民主党のバイデン大統領(81)が言い間違いを繰り返した27日のテレビ討論会は、一夜で党内の雰囲気を変えた。民主党寄りの有力メディアからも、選挙戦からの撤退を求める声が噴出している。バイデン氏とトランプ前大統領(78)との対決で構図が固まっていた大統領選の情勢は、これからどう動き出すのか。
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27日夜、討論会の終了後、記者団が待つ取材区域にバイデン陣営の関係者は一向に現れなかった。逆にトランプ陣営は、有力政治家たちが我先にとトランプ氏の勝利をたたえている。「バイデン陣営は何も言えることがないんだろう」。そんな声も聞こえてくる。
討論会終了から20分後、ようやく現れたバイデン陣営の関係者に記者は殺到した。「バイデン氏の撤退を望むか?」「代わりに立候補する考えは?」。一斉に押し寄せた記者からは、そんな質問が飛び続けた。
翌朝、米主要メディアのウェ…