大勢の観光客らでにぎわう「川越まつり」。蔵造りの建物が並ぶ名所「一番街」は人で埋め尽くされる=2023年10月、埼玉県川越市

 「小江戸」と呼ばれ、年間700万人を超す観光客が訪れる埼玉県川越市。常に観光客でにぎわっているが、市の財政状況は厳しく、硬直化を表す指標は「県内最悪」という。19日告示の市長選では、税収増加策をめぐる論戦が活発になりそうだ。

 重厚な蔵造りの建物、時の鐘、菓子屋横丁……。市内の名所「一番街」とその周辺は日中、外国人を含め大勢の観光客が行き交う。道路に人がはみ出すこともあり、オーバーツーリズムも指摘されている。

 市観光課の集計では、2023年の観光客数は約719万人。コロナ下で385万人にまで落ち込んだが、コロナ前の水準に戻りつつある。昨年の「川越まつり」には2日間で約74万人が訪れた。

 観光客が増え、観光関係の事…

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