「小江戸」と呼ばれ、年間700万人を超す観光客が訪れる埼玉県川越市。常に観光客でにぎわっているが、市の財政状況は厳しく、硬直化を表す指標は「県内最悪」という。19日告示の市長選では、税収増加策をめぐる論戦が活発になりそうだ。
重厚な蔵造りの建物、時の鐘、菓子屋横丁……。市内の名所「一番街」とその周辺は日中、外国人を含め大勢の観光客が行き交う。道路に人がはみ出すこともあり、オーバーツーリズムも指摘されている。
市観光課の集計では、2023年の観光客数は約719万人。コロナ下で385万人にまで落ち込んだが、コロナ前の水準に戻りつつある。昨年の「川越まつり」には2日間で約74万人が訪れた。
観光客が増え、観光関係の事…