欧州連合(EU)加盟候補国で、旧ソ連構成国のモルドバで3日、大統領選の決選投票が行われ、モスクワでも在外投票の長い列ができた。親欧米派のサンドゥ大統領はロシアの選挙介入を非難しているが、投票に来た多くの人からは「サンドゥ氏が独裁者だ」「公正な選挙を求める」との声が聞かれた。
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サンドゥ氏は大統領選をめぐり、ロシア側が30万人規模の買収を企ててたと主張している。
だが、投票所に来た多くの人からは、正反対の答えが返ってきた。
息子と訪れた男性(53)は「サンドゥ氏こそ独裁者だ」と語った。ロシアには30万人以上のモルドバ人が住むとされるが、安全の問題を理由に投票所はモスクワの2カ所だけ。「政権は選挙を恐れている」と嘆いた。
■「政権が憎悪をあおっている…