阪神・淡路大震災の犠牲者や、復興に尽力した人の名を刻んだ「慰霊と復興のモニュメント」(神戸市中央区)に14日、新たに21人の銘板が加わった。来年1月17日で震災から30年。刻まれた名前はこれで5068人となった。
兵庫県芦屋市の医師、兒玉隆之さん(55)は貼り終えた銘板3枚を見つめ、そっとなでた。「仲良くやっているか?」。銘板は両親と、震災で亡くなった11歳上の姉、小亀寛子さん(当時36)のものだ。
小亀さんは西宮市で夫と4歳の長女、2歳の長男と暮らしていた。あの日、木造住宅の下敷きになり、夫と長男ともに亡くなった。
ただひとり助かった長女を…