第155回九州地区高校野球大会(九州地区高校野球連盟主催、朝日新聞社など後援)は29日、大分市の別大興産スタジアムで準々決勝があり、今夏の甲子園16強の西日本短大付(福岡1位)が有明(熊本2位)を破って4強入り。来春の選抜大会出場が有力となった。
残る1試合は沖縄尚学(沖縄1位)が鹿児島実(鹿児島2位)を3―0とリードした八回裏2死三塁で雨が強くなり、継続試合に。30日正午から再開する。以降は日程が後ろにずれ、31日の休養日をはさんで、11月1日に準決勝、2日に決勝が行われる予定。
光る攻守、投手戦制す 西短付
7回まで0―0の緊迫した投手戦。その均衡を西日本短大付の3番・斉藤が打ち破った。八回表、走者2人を置いて右中間への2点三塁打。それまで打ちあぐねた独特の球筋の緩いカーブを仕留めた。「うまく反応できた。会心です」。顔がほころんだ。
有明の左腕・斉藤との投げ合いに勝った先発・中野の投球も「(失投は)なかったです」というほど見事だった。前の試合では5四球と制球が乱れた。「体が突っ込んでしまっていた。(今日は)脱力を意識した」と修正できた。
西日本短大付は夏の甲子園は7回出場しているが、選抜大会は1987年の1回のみ。今大会の「ベスト4に大きな意味があるのは選手も分かっていた。勝ち切れたのは大きな自信になる」と西村監督は選手の成長に頼もしそうだった。(酒瀬川亮介)