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西友の看板

 ディスカウントストア大手のトライアルホールディングス(福岡市)は5日、スーパー大手の西友を買収し、完全子会社化すると発表した。西友は関東や関西を中心に店舗を展開しており、九州を拠点とするトライアルは事業拡大の起点としたい考えだ。

 発表によると、トライアルは西友の発行済み全株式を、米投資ファンドのコールバーグ・クラビス・ロバーツ(KKR)と米小売り大手のウォルマートから計約3800億円で取得する。株式譲渡日は7月1日となる予定だ。

 西友は1963年に設立された。現在は全国で約240店舗を展開する。2008年にウォルマートの完全子会社となった後、21年にKKRの傘下に入った。

 トライアルは1974年にリサイクルショップとして創業した。九州を中心にディスカウントストアなどを約300店舗運営している。両社の店舗は地域的な重複が少なく、相乗効果が見込めるという。

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