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参院政倫審で質問に答える自民党の宮本周司氏=2025年2月19日午前10時57分、岩下毅撮影

 自民党派閥の裏金問題をめぐる参院政治倫理審査会が19日に開かれ、安倍派の宮本周司、山田宏両参院議員が弁明した。宮本氏は、派閥パーティー券の販売ノルマ超過分の還付と政治資金収支報告書への不記載を認識していたと明かしたうえで、「預かり金のようなイメージで、違法性があるとは考えていなかった」と述べた。

 宮本氏はこれまで明らかになっている2018年以降の1482万円も含め、2014年以降の9年間で計2146万円の還付があったことを明らかにした。秘書が安倍派事務局から不記載とするよう指示を受け、疑問を抱いて秘書を通じて問い合わせたものの、「実際に使う段階になったら支出・収入をそれぞれ計上することによって、適正に処理できるものだと理解していた」と釈明した。還付された2146万円は現金で事務所内に保管していたという。

 560万円の不記載があった山田氏は、還付金があることは把握していたものの、不記載については知らなかったと説明。「きちょうめんな担当者を信頼して任せきりにしてしまった。しっかり監督すべきであったと深く反省している」と述べた。

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