ノルウェー・オスロの「ノーベル平和センター」で12月12日から、日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)の活動を紹介する展示会が開かれる。センターは19日、その企画に建築家の隈研吾氏が加わることになったと発表した。
発表によると、展示会では1千個の木製オブジェを用いて、広島と長崎の被爆者1千人の証言を表現する。被団協がまとめた証言集を参考にし、広島産の木材が使われる。センターは隈氏とともに、この企画を形にしていくという。
センターの代表は「被爆者の証言を身近に感じる体験をしてもらいたい」と強調。隈さんについては「対話の場を創出し、被爆者の声が我々の未来にとって欠かせないことを示している」と評価している。
展示会は受賞者をテーマにして12月10日の授賞式直後に毎年開かれる。(ワルシャワ=藤原学思)