【動画】記録的な大雨で一面が茶色い海のようになった輪島市町野町。大量の木々や土砂が建物に流れ込んでいた=もとやスーパー提供

土砂や流木が建物内に入り込み、甚大な被害を受けた「スーパーもとや」=2024年9月22日午後3時8分、石川県輪島市町野町、有元愛美子撮影

 記録的な大雨で一時孤立状態になった石川県輪島市の町野町に22日、記者が入った。能登半島地震の被災地を襲った豪雨。目にしたのは涙を流し、疲れ切った住民の姿だった。

 記者は同日、孤立する輪島市町野町を目指し、能登半島を車で北上した。

 本来は住宅や田んぼが広がっているはずの土地が、茶色い海のようになっていた。電柱が、水の中から生えているように見える。どこが道だったのか、全てが水の下で分からない。

 孤立が続いていた輪島市の町野町に入ると、至るところで土砂崩れが起き、道路は大量の水が流れて川のようになっている。

 道の両脇には腰の高さまで泥がたまり、通れる道幅は車1台分ほど。車両や歩行者が譲り合って通るが、なかなか進まない。

 同乗者に運転を任せて降りると、木くずや泥の混ざったにおいがした。

「地震の時と同じ」

 歩いていた男性(80)に声…

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