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クリーズ コーヒーハウス
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 店をめぐる人の流れをつくって街を元気にしたい。そんな思いで埼玉県行田市のカフェ4店が14日からスタンプラリーを始める。

 名付けて「行田珈琲(コーヒー)飲み蔵べTABI」。市中心部にある「クリーズ コーヒーハウス」(天満1の65)と「喫茶スタヂオ」(向町10の32)、さきたま古墳公園そばの「Re:laxtime(リラックス・タイム)」(佐間1436の1)、市南西部にある「もてぎさん家(ち)の珈琲」(前谷1677の1)の4店が企画した。

 まとめ役になった「クリーズ」の栗原博之さん(59)はミュージシャンで、今年5月に市内に店を開いたばかり。福岡市に住んでいたが、行田市のものつくり大学、同大学院に進学した長女に「静かな街で過ごしやすい」と勧められ、転居した。ミュージシャンの傍ら、自家焙煎(ばいせん)したコーヒー豆の通信販売の経験もある。

 移り住んでみると、歴史や文化が薫り、都心にも近いこの街がすっかり気に入った。そこで考えたのが街歩きを通して、街の良さを再認識・発見してもらう企画だ。

 賛同してくれた3店と週1回のペースで打ち合わせをし、各店に2回ずつ来店してスタンプが8個たまったら、好きな店で特典が受けられる仕組みにした。何がもらえるかはお楽しみだそうだ。

 各店の個性も楽しみの一つ。「クリーズ」はアコースティックライブを開催する。「喫茶スタヂオ」はカメラ店だった内装をそのまま生かした喫茶Bar。「Re:laxtime」は外観と店内のくつろぎ感の落差が魅力という。そして、「もてぎさん家」はオーナー夫妻が60歳代で始め、いれ方にこだわるコーヒーが楽しめる。

 まずは4店でスタートさせるが、栗原さんは「カフェ以外の飲食店でも小物屋さんでも、仲間が増えてきたらうれしい」と話している。

 4店とも営業日、営業時間を確認した上での来店を求めている。(猪瀬明博)

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