建物の外壁に大きな絵を描いた壁画(ミューラル)が増えています。ここ5年の間、関西など各地にできた約160作品で、制作の調整にあたったのがWALL SHARE(大阪市此花区)。発注者とアーティストを結びつける「壁画プロデュース」企業です。
カンサイのカイシャ ここがオモロイ!
10月25日、大阪府富田林市の市民会館の外壁に、巨大な壁画が完成した。この地に古くから伝わる竜の伝説がモチーフで、空を泳ぐ竜の横幅は約60メートル、高さ約7メートル。イタリア在住の日本人アーティストtwoone(トゥーワン)さん(39)が描き上げた。
「すごいのができた……」。見上げていたのは、市からの依頼を受け彼を招いた同社創業者で代表の川添孝信さん(34)。Tシャツにキャップ姿で高所作業車を動かし、2週間以上にわたる作業を見守った。
パリ五輪があった今夏は、アディダスジャパンの依頼で柔道日本代表の阿部一二三、詩兄妹の壁画を神戸市に完成させた。ポーランド政府とは、両国のアーティストが互いの国に壁画を描く「壁画外交」を実現した。過去にはJRの横浜駅や大宮駅も彩った。
- 校舎にあの人も…巨大な「壁画アート」続々 仕掛けたスタートアップ
集まる注目、売り上げ増
同社は企業や自治体などから…