転覆したホタテ漁船三宝丸の周辺で続く行方不明者の捜索=2025年2月17日、北海道苫前沖、第1管区海上保安本部提供

 北海道苫前町の沖合で16日夕、北るもい漁協苫前支所所属のホタテ漁船第28三宝丸(9・7トン)が転覆した事故で、留萌海上保安部は17日、ダイバーが船内などを捜索したが、行方不明になっている乗組員2人は発見できなかった。引き続き、地元漁協などと協力して周辺海域での捜索を続けている。

 留萌海保は同日午前9時45分ごろから、機動救難士ら6人が潜り、船室や船体付近、海中の漁具周りなどを捜索したが、2人を発見できなかった。漁協も近隣の漁船の応援を得て、この日は計28隻で周辺を捜索した。

 三宝丸は16日午後3時ごろ、ホタテ養殖施設でクレーンを使って養殖かごの引き揚げ作業をしていたが、バランスを崩して転覆したらしい。赤坂和義船長(57)ら3人は救助されたが、堀井直樹さん(29)、金野仁泰さん(48)が行方不明になった。5人とも救命胴衣は着けていなかった。

共有
Exit mobile version