もちもちの太麺と魚介の香りが漂うスープのつけ麺。甲府市郊外の山梨県昭和町にある「中華蕎麦(そば)うゑず」は、2015年の開店から行列の絶えない人気店だ。つけめんを世に広めた東京・東池袋の「大勝軒」創業者・山岸一雄氏の孫弟子で、中華蕎麦「とみ田」(千葉県松戸市)店主・富田治氏の下での修業の末に生まれた一杯は、山梨でなお進化を続ける。

濃厚豚骨魚介つけめん(大330グラム1450円)とチャーシュー4種=2025年2月10日午後5時31分、山梨県昭和町
うゑず店内には、つけ麺を世に広めた東京・東池袋の「大勝軒」創業者・山岸一雄氏の色紙が飾ってある=2025年2月10日午後5時29分、山梨県昭和町、棟形祐水撮影

 1月のある平日。うゑず店舗前の順番待ちの椅子は客で埋まっていた。無垢(むく)の一枚板のカウンター11席の店内で、店主の上江洲(うえず)恵介さん(46)が時に客と談笑しながら料理を仕上げる。

調理する上江洲恵介さん=2025年2月10日午後5時19分、山梨県昭和町、棟形祐水撮影

■28歳、修業は厨房の外でも…

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