燃え上がる若草山と打ち上げられた花火。手前は薬師寺=2025年1月25日午後6時15分から6時44分まで撮影した9枚の写真を比較明合成、奈良市、有元愛美子撮影 奈良市の若草山(標高342メートル)で25日夜、早春の訪れを告げる「山焼き」があった。山腹の草地を燃え進む炎を、観光客らが見守った。 先人の鎮魂や慰霊などのための伝統行事。ともされるのは春日大社の境内でもらい受けた御神火で、奈良公園の松の木でつくったたいまつに移されて運ばれた。 午後6時15分から約600発の花火が打ち上げられた後、300人の消防団員らがほら貝などの合図で山腹に点火。暗闇の中、約33ヘクタールの草地が炎に照らされていった。