茨城県つくばみらい市が同市みらい平地区で2027年4月の開校をめざす新設中学校計画をめぐり、建設工事の一般競争入札が28日に行われ、地元建設会社などでつくる共同企業体が落札した。約1500人の生徒が通う県内最大の中学校になる。請負契約締結についての市議会議決を経て、2月にも工事が始まる見通しだ。
落札したのは建設大手安藤ハザマの水戸営業所と地元建設2社(谷原建設、成島建設)の3者でつくる特定建設工事共同企業体。ほかに応札した企業体はなかった。落札額は90億3千万円で、市が設定した予定価格(90億3400万円)に対する割合(落札率)は99・96%だった。
この入札をめぐっては、資材価格や労務費の高騰から昨年夏に予定していた前回入札では応札者がおらず、着工は先送りされていた。
市は開校に間に合わせるために工期を短縮する一方、当初価格から1割上乗せした予定価格に見直して再入札を公告していた。
小田川浩市長は「落札業者が決まってまずは安心している。開校に向けて工事の無事を祈るとともに、市としてやるべきことに取り組んでいく」とのコメントを出した。