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日本米を紹介するイベントでは炊きたての米でおにぎりが振る舞われた=2024年11月18日、ロンドン、ウィル・ブラスウェイト撮影
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 英国が15日、環太平洋経済連携協定(TPP)に新たに加わる。TPPが発効した2018年以来、新規加盟は初めて。「米国第一」を掲げ、保護主義的なトランプ氏の米大統領再就任を目前に控えるなか、自由貿易の意義を再確認する動きとなる。

 TPPは英国の加盟で参加国が12カ国に増え、その経済圏が欧州にも広がることになる。英政府によると、国内総生産(GDP)の総額は「世界の約15%」と、約3ポイント上昇する。

 日本のコメ業界は熱視線を送る。英国のTPP加盟で、関連の関税が撤廃されるためだ。精米は現在の「1キロ約20円」が即時に、パックご飯は「8%+1キロ約60円」が5年かけて段階的に、支払う必要がなくなる。

 一般社団法人「全日本コメ・コメ関連食品輸出促進協議会」(全米輸)は11月18日、ロンドンでイベントを開いた。会場には炊きたての米の香りが広がり、イクラや高菜を具材としたおにぎりのほか、英国で人気が高まっているカレーライスが振る舞われた。

 レストラン経営者、ジョシュア・オーウェンズ・バイグラーさんは「一粒一粒を確かに感じられる」と日本の米を絶賛。「イタリアン・ジャパニーズのイタメシ屋」をうたう自らの店でも、日本米をもっと使うかを検討するという。

 全米輸専務理事の細田浩之さんは「英国への輸出を拡大するチャンスだと思っている」と語る。「日本の米はおいしいけど高い、と言われることが多かったが、競争力が増すはずだ」

 一方、日英間では包括的経済…

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