英国で4日、総選挙の投開票が行われ、英メディアが合同で行った出口調査によると、最大野党・労働党が与党・保守党の3倍以上の議席を獲得し、14年ぶりに政権を奪取する公算が大きくなった。新しい首相になるとみられるのが、キア・スターマー労働党党首だ。
「カリスマ性がない」「ロボットのようだ」と指摘される。ただ、それは堅実さの裏返しであり、周囲は「実は人間味にあふれている」とみる。
「影のブレグジット（英国の欧州連合離脱）担当相」だった6年前、英リバプールで開かれた労働党大会の際のこと。ある男性から「党員を辞める」と声をかけられた。
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付き添いのスタッフとともに、無視して通り過ぎることもできた。英メディアの姿も見当たらない。でも、男性の話に耳を傾け、「党を辞める前に、私と話してくれ」と名刺を差しだしていた――。朝日新聞の同僚がそんな姿を目撃している。
労働者階級出身であることを…
