写真・図版
2025年3月2日、ウクライナに関するロンドンでの首脳級会合を前に握手する、英国のスターマー首相(右)とフランスのマクロン大統領=ロイター

 ロシアによる全面侵攻を受けるウクライナに対し、どの国が兵士を派遣しうるのか。停戦時にウクライナに一定の「安全の保証」を提供すべく、欧州が中心となって派兵の議論が進んでいる。ただ、派兵への姿勢にはばらつきが目立つ。

  • ウクライナ派兵で割れる欧州 首脳らの発言から読み解く各国の姿勢

 ウクライナへの派兵をめぐっては、トランプ大統領就任後の米国の「ウクライナ離れ」を受け、欧州で議論が加速した。いますぐ前線に派兵するのではなく、あくまで和平交渉が進んだ後での「平和維持部隊」のような形が想定されている。

 議論を先導しているのが、英国のスターマー首相だ。2月16日、派兵について英紙に「備え、いとわない」と寄稿。ウクライナの安全を保証することが、欧州や英国の安全を保証することの一助になると訴えた。

 複数の英メディアによると…

共有