2025年、西武ライオンズは3年ぶりのリーグ最下位からの巻き返しに向け、西口文也新監督(52)が指揮を執る。「守りの野球」を理想に掲げ、若手を中心とした選手個々の成長を求めてチームを率いる。昨年末、東京都内で報道各社のインタビューに応じた。
- (取材考記)「プロ人生かけ」 渡辺久信監督代行が貫いた西武愛
――昨季までファーム監督を務め、新たに1軍監督に就きました。
「1軍は勝ちにこだわらないといけない。悔いが残らないように、その試合を戦い抜きたい。思いつきでいろいろやっていくと思います。一人ひとりが自覚を持ってほしいという意味で、今季キャプテンは置かないと決めました」
――幅広く戦力を把握されています。
「ファーム監督時代は1、2軍だけでなく、3軍の試合や練習も見ていました。現役のときにタブレット端末は使っていなかったから、1.5ほどあった視力は0.8まで落ちてしまった」
――昨季のチームを見て気になったことは。
「2軍でそこそこ打っても、1軍で結果を出せない選手が多い。目先の結果を求めると変な力が入り、いつもと違うことをしてしまう。レギュラーをつかめなかった経験を、どう今季につなげるかが大事です」
――現役時代はあと1死のと…