
全国的に医師の「外科離れ」が深刻化する中、広島大学は20日、同大病院の若手外科医に年間120万円の手当を新たに支給すると発表した。待遇を上げることで、外科医のなり手を増やしたい狙いだ。
- 美容医療に流れ込む若手医師、背景に保険診療の「やりがい搾取」も
新設するのは「未来の外科医療支援手当」。広島大によると、対象は消化器外科や呼吸器外科、心臓血管外科などの外科医。助教になる前の20~30代を想定している。外科医に限った手当は、全国に42ある国立大病院で初めてという。
具体的には、基本給(380万円)に手当を加算し、基本給ベースで約1・3倍の待遇改善になるという。約30人程度が対象で、予算は4200万円。
「このままでは医療崩壊」
広島大病院は常勤医249人…