写真・図版
朝明中学の生徒にバイオリンを紹介する愛知室内オーケストラのメンバーたち=2024年9月13日午前10時4分、四日市市、鈴木裕撮影

 子どもたちに生の音楽と出会う場を届ける「学び舎(や)音楽会」が13日、三重県四日市市立朝明中学校(稲毛弥生校長)で開かれた。東海地方で活躍する演奏家でつくる愛知室内オーケストラのメンバー13人が、モーツァルト「フィガロの結婚 序曲」などクラシック音楽の名曲を演奏した。

 四日市市文化まちづくり財団の取り組みで、今年で20年目。子どもたち一人ひとりが本物の芸術文化に触れ、豊かな感性や創造する力を伸ばす機会を提供するのがねらい。これまでに市立小学校延べ251校、市立中学校延べ36校で開催してきた。

 朝明中の体育館では、全校生徒約530人が鑑賞した。ブラームス「ハンガリー舞曲第5番」などクラシックの名曲や日本のメロディー、合唱曲の演奏の合間に、演奏家たちが弦楽器、木管楽器、金管楽器、打楽器と、それぞれが演奏する楽器を紹介した。

 「バイオリンの弓毛は何でできているでしょうか」という問いかけに、生徒から「馬の尻尾」と正解が飛び出すと、大きな拍手が起きた。

 「学び舎音楽会」は今後、市内7小学校で予定されており、「よっかいちアーティストバンク」に登録しているアーティストが出演する。(鈴木裕)

共有