馬毛島の北部に見えたタンクやプラントのような建物=2024年11月15日、鹿児島県西之表市、加治隼人撮影

 自衛隊基地の整備が進む馬毛島(鹿児島県西之表市)をめぐり、国や市を相手取って訴訟を起こしている基地反対派の市民らが15日、馬毛島に上陸して現地を視察した。一般の市民らの上陸は2023年1月の着工後初めてとみられる。

 馬毛島は種子島から西へ12キロ離れた無人島で、ほぼ全域が国有地。立ち入りは難しいが、弁護士らが防衛省側と交渉し、市が管理する葉山港への上陸が実現した。市民ら4人が参加し、記者も同行した。

 西之表港から漁船で約30分。馬毛島の東側の沖合には、大型クレーン付きの作業船が数十台並んでいた。上陸した葉山港からは、仮設桟橋の上を行き交う工事車両や、プラントのような建物などが遠くに見えた。

 再び漁船に乗って島を周回す…

共有
Exit mobile version