台湾の蔡英文(ツァイインウェン)総統は4月30日、訪台中の鈴木貴子衆院議員ら自民党青年局の一団と会談した。蔡氏は今月の日米首脳会談の共同声明で「台湾海峡の平和と安定を維持する重要性」に触れたことに対し、感謝を述べたという。台湾総統府が発表した。
蔡氏は「台湾も日本や世界の民主主義のパートナーとともに、引き続き地域の平和と繁栄を守っていく」と語った。4月3日に起きた台湾東部沖を震源とする地震に対し、日本から1億台湾ドル(約4億8千万円)の寄付があったことにも感謝を表明したという。
一方の鈴木氏は、退任を控えた蔡氏に対して「8年の任期中、その高い指導力と統率力を発揮しただけでなく、日台関係の発展に尽力した」と語ったという。
鈴木氏らは、20日に新たに台湾総統に就任する頼清徳(ライチントー)副総統とも会談。頼氏は「20日以降、台湾と日本が各方面で協力を強化していくことを期待している」と語った。蕭美琴(シアオメイチン)次期副総統も同席したという。